2016年1月27日

[旅は徒然] epi10 牛

2013年8月20日
当初の予定では北海道の東の果てを目指していたが
大阪でのライブに間に合わないと判断した私は厚岸を目的地点にした。

そこで牡蠣を貪り喰って手羽先さんと別れる予定を組んだ。
釧路から厚岸への道中、旅の目的の一つであった牛の放牧に出くわした。




この自撮りを終えた後、持っていたクラリネットで牛を集める事が可能か?
という疑問を解決すべく即興ライブを開始した我々。

50頭は集まった。

だがしかし世の中はそんなに甘くはなかった。
テーマが終わりソロになると牛は散り散り方々へ駆けていった。
くやしかった。人生で1,2を争う悲壮感に襲われた。

小樽のライダーハウスではあんなに盛り上がったのに!!
牛さんとは仲良くなれないのだろうか。
もしかしてこれまでの盛り上がりも私たちに気を遣ってくれた
皆様のおかげ…いやきっとそうに違いない。
Blogにアップしようと思ってその時の動画を見つけた。

そこに残されていたのは何を演奏しようとしているのか
さっぱり分からない演奏だった。

お牛殿を侮辱しているとしか思えない演奏だった。
まずはフロアに向かって敬意を示すことや。
2016年川上腕を磨きます。動物的に強くなります。

こんな所で決意表明する事になるとは。
牛さんに感謝。
いつの日かまたリベンジしたい。

残り少ない牛さん達にさよならを告げた我々は厚岸へ到着。
牡蠣を暖めたり醤油かけてみたりレモン絞ってみたり飽きるまで牡蠣を剥いた。

そして枚方のシューマッハ及びサイコパスでお母さん想いの火力の強い
手羽先さんと別れの時が来た。

”生きのびて、また大阪で逢いましょう”

そんな言葉を交わした様な気がする。
紛れもなくこの時世界は我々を中心に回っていた(多分迷っていた)

固い握手を交わし、抱き合い(この辺りの記憶は曖昧)
私は北海道を西へと走りだした。
他のルートを通ることも考えたけれど
どうしても帯広の事が忘れられなかった私。

その時の私は大いなる”食欲”に支配されていました。
しかし、行く先には食欲も吹っ飛ぶ様な旅の醍醐味が待っていたのでした。

つづく。













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